営業部の石川です。
今回は「内藤定壽 絵画作品と技法論」ー筑波大学退職記念ー
図録の制作の話です。
制作から印刷加工まで携わりました。
内藤定壽先生は、アクリル絵具の塗布面に油絵具を塗布する、
技法の併用による複合的絵画技法で
これまでにない新たな表現領域を開いてきた先生です。
作品の細部を表現する為に印刷線数についてちょっと触れてみます。
印刷線数が高ければ高いほど写真を表す一つの網点が小さくなり、
より精密に絵柄の細部を表現することができ、
きめ細かいクオリティの高い印刷物になります。
※175線であれば、1インチの中に175個の点で表現されているということなります。
つまり280線は1インチあたり280個の点で成り立っているという事。
逆に印刷線数が低いと網点が目立つようになり印刷が粗い印象になります。
280線
具合的にはこんな網点の大きさのイメージなります。
この図録は280線印刷なので、質感等の技法が細部にわたり忠実に再現され、
とても迫力のある図録に仕上がってます。
2023年3月14日(火)より
茨城つくば美術館 にて開催のため、
本日お邪魔してきました。
柔らかく繊細な感性と活力にあふれ観る者を圧倒する独特の世界観が描かれてます。
筑波大学教授退職記念「内藤定壽絵画作品展」
2023年3月14日(火)より3月19日(日)まで
会場:茨城県つくば美術館
内藤定壽先生の作品を、是非この機会に感じて下さい。
図録などの展示会向け印刷物は、専門の美術印刷課を要する東京平版にお任せください。
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