みなさんこんにちは。鉄道担当の久保です。
今回は一味違った路線を紹介します。
鉄製の2本のレールの上を走る鉄道が一般的ですが、
モノレールも鉄道の一種なんです。
モノレールには、太いコンクリート製のレールに跨って走る「跨座式」と、
鉄製の箱型で中央が開いているレールにぶらさがって走る「懸垂式」の2種類があります。
「跨座式」は羽田に行く『東京モノレール』や東京都の西部を南北に走る
『多摩モノレール』などがあります。
「懸垂式」は今回紹介する「湘南モノレール」や千葉県を走る「千葉都市モノレール」があります。
両方式とも一般の鉄道に比べ用地買収の問題が少ない点や、ゴム製タイヤのため勾配に強い、
急なカーブを走れるなどのメリットがあります。
さて「湘南モノレール」ですが、大船(神奈川県鎌倉市)から
湘南江の島(藤沢市)を結ぶ6.6Km.全8駅の路線です。
1971年7月に全通した私鉄です。
それでは「大船」からご案内します。
観音様で有名なJR東海道線の大船駅ビルの南側にモノレールの駅はあります。
1線2面式の明るい駅です。
それではアルミ合金製の3両編成の電車に乗って出発します。
「大船」〜「富士見町」の風景
「大船」から0.9Km.「富士見町」です。市街地の中の駅です。
湘南モノレールは単線のため4駅で交換が可能です。
この路線は中間駅は全て無人駅で、自動販売機とカードのタッチパネルが備わっています。
このような特殊なポイントが使われています。
黄色い部分が左右に動く仕掛けです。
[大船」から2.0Km,2つ目「湘南町屋』です。
「富士見町」を出ると次第に丘陵地帯へと車窓が変わり、「湘南町屋」周辺は緑に囲まれます。
駅のすぐそばから富士山が望めます。
「大船」から2.6Km.3つ目の「湘南深沢」です。
駅周辺には.商店も多く、利用者も多いようです。
また駅西側にはグランドや広い敷地があり、再開発の予定もあるようです。
「湘南深沢」〜「西鎌倉」間。
「湘南深沢」からはモノレールの本領発揮です。
急勾配を登り、樹々をかすめながら時速75Kmで
鎌倉山の丘陵をまさに飛ぶように走ります。
さらにトンネル突入時、床板の下には何もありませんので
地面スレスレ感はかなりの迫力です。
山を抜け再び道路の上を今度は急坂を駆け下り、
急カーブを過ぎると「西鎌倉」が見えてきます。
「大船」から4.7Km,4つ目の「西鎌倉」です。
前後をカーブに挟まれた交換駅です。
「大船」から5.5Km.5つ目『片瀬山」です。
ここは地平駅です。ここから目白山に向かい登り勾配が続きます。
「片瀬山」〜「目白山下」間
目白山を越えると、今度は下り坂です。
海が見えてきます。
「大船」から6.2Km.6つ目の「目白山下」です。
ここも地平駅です。ホームから海が見えます。
ポイントを過ぎるとすぐ片瀬山トンネルに入ります。終点まで一区間です。
片瀬山をトンネルで突き抜けると「大船」から6.6Km「湘南江の島」終点です。
この茶色の駅ビルの5階のホームに到着します。
改札口のすぐ先はテラスになっていて街の風景を一望できます。
駅ビルの中にはテナントや休憩所もあり一息つくのも良いかもしれません。
『江ノ電』の駅とは目と鼻の先。横断歩道を渡れば江ノ電「江の島」です。
ここの道をまっすぐ進むと片瀬海岸は間近です。
江の島へのアクセスとして『小田急線』や『江ノ電』と共に
『湘南モノレール』も選択肢に入れてはいかがでしょう。
「大船」から14分。
1日フリー切符610円は1往復するだけで元が取れ、
沿線のお店で特典も付くお得なきっぷです。
『湘南ジェットコースター』の異名を持つモノレール。オススメです。
たまには空中列車の旅を楽しんでみてはいかがですか。
ではまたお会いしましょう。久保でした。
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