東京平版株式会社
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関東鉄道常総線


猛暑とコロナの中、みなさんいかがお過ごしですか? 鉄道担当(?)の久保です。
今回は 関東鉄道常総線をご紹介します。
この路線は、「取手」(茨城県取手市)から「下館」(茨城県筑西市)を
結ぶ25駅,全長51.1Kmの非電化(ディーゼル)路線です。
起点の「取手」から途中の「水海道」までは非電化では珍しい複線となっており、
通勤路線の色合いが強い区間となっています。
よって、私個人の好みにより『水海道」〜「下館」間の単線区間を詳しくご紹介していきます。

 
 
 
 
 
「取手」です。JR常磐線に接続し、沿線で最も大きな都市で、
乗降客も2番目に多くなっています。

 

 
「取手」から8番目 「守谷」です。
『つくばエクスプレス(TX)』線との乗り換え駅。関鉄とTXの共用駅舎で沿線で最も現代的な佇まい。
乗降人員も最多となっています。


「水海道」までの線路風景です。複線なのに架線が無く、空が広々しているのが新鮮な感じがします。

 

 

「取手」から17.5Km,11番目「水海道」。有人駅です。
常総市の中心で、駅前にホテルもあり比較的大きな駅です。
ここから単線になり、「取手」からの2両編成の列車はここ止まりで、
ここで単行(1両)列車に乗り換えのダイヤが基本となります。
この先は無人駅が続き、有人駅は「石毛」「下妻」と終点「下館」のみです。
ではここからは各駅をご紹介していきます。

 

12番目19.3Km「北水海道」です。住宅街の中にある静かな駅です。
無人駅では『PASMO』を入・出場時に簡易改札機にタッチします。
現金の場合は車内で整理券を取り、下車時に運転席脇の運賃箱に支払う形になります。

 

「取手」から13番め、20.9Kmの「中妻」です。
2面2線で列車交換が可能です。

 

14番目23.9Km「三妻」です。
駅舎が「中妻」とよく似ていますがホームは島式の一本です。

 
 
15番目27.2Kmの「南石毛」です。
本当にポツンとあります。駅舎は新しいですがとてもコンパクトです。
2015年9月の台風18号の豪雨で近くを流れる『鬼怒川』が決壊し、
「三妻」〜「南石毛」間で線路が被害を受け、3ヶ月にわたり運休・バス代行になったことがあります。


「南石毛」〜「石毛」もうすぐ「石毛」です。

 


16番目28.8Kmの「石毛」です。有人駅です。
東西を結ぶ跨線橋が架かっています。

 
 
17番目31,0Km「玉村」です。
列車が止まらなければ駅と解らないような小さな小さな駅です。
駅に通じる道路も軽自動車なら通れるかな?くらいの幅しかありません。

 
「玉村」〜「宗道』間。筑波山をバックに快走します。




18番目33.0Kmの「宗道」です。ここから『下妻市』になります。
丸屋根のお洒落な駅舎ですが、無人駅です。相対式2面2線で交換が可能です。
煙草を買いたいと思い付近を探しましたが、約1Km先の道路沿いのコンビニまで
行かねばなりませんでした。7月の晴天下かなり厳しい行軍でした。

 

 
「取手」から19番目36.1Km「下妻」です。有人駅です。
下妻市の中心駅で、旅館や写真館。洋館造りの医院があったりと街並みも歴史を感じる佇まいです。
町中華のお店を見つけ、昼食にありつけることができました。


「下妻」〜「大宝」間。

 

 

20番目38.7Km「大宝」です。だいほうと読みます。
駅に入ると風鈴の音がしました。


和風の素敵な駅舎の中でこんなポスターを見つけました。
駅のすぐ東にある関東最古の『大宝八幡宮』でイベントが開かれるようです。

 
 
神社の境内には子供達の手作り風鈴が展示されていました。
なんとも涼しげでかわいい作品たちです。
撮影日は7月23日でしたのでまだ準備段階で展示数も少ないのでしょう。
当日はさぞ楽しいのでしょうね。

 
 

21番目41.0Km「謄波ノ江」とばのえです。
2008年に建てられた駅舎は純和風で『関東の駅百選』に選ばれました。

 
 
22番目43.6Km「黒子」です。
ここから『筑西市』に入ります。ちょうど上下列車の交換に出会いました。

 
 

23番目43.6Km 「大田郷」です。
ここまで来ると住宅が増えてきます。下りホームの大きな庇の下で部活
帰りの少年達が涼みながら列車を待っていました。終点まであとひと駅です。

 
 

「取手」から51.1Km.終点の「下館」しもだてです。
水戸線と真岡鉄道も通じる交通の要衝となっています。
筑西市の中心地で、北口駅前には市役所もあり、
いままでの風景を見慣れた目には都会だなと感じます。
関鉄の駅は南口にあり、北口と比べるとこじんまりとした印象です。
さて、ここまで関鉄常総線をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

車両は1993年製以降の新しいロングシート車ですが、風景は緑豊かな田園風景です。
広い空の下、季節を感じながらのディーゼル車の旅。たまには良いもんですよ。
それではまたお会いしましょう。(撮影 7月9日, 7月23日)