東京平版株式会社
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5000円札の人、樋口一葉

あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い致します

営業部の中島です。

年始初回のブログとなります今回は、明治の小説家で歌人でもある、樋口一葉について書こうと思います。

樋口一葉と聞くと先ず身近なところで5000円札を思い出すのではないでしょうか。
実は私も名前と作品くらいは存じていたのですがそれほど興味はありませんでした。この方です。

 

私は恥ずかしながらお札の肖像になってから興味を持ち始めたにわかファンです。

そんなこともあり時間の空いた時に名作たけくらべの舞台にもなった
台東区の竜泉にある一葉記念館に足を運んできました。

 

一葉の本名は奈津といい、幼少期は割と裕福な家庭で育った大変学業に秀でている子供でしたが、
当時は女性には学業は必要ないという世の中でしたので母の強い反対もあり、
今で言う小学校中退を余儀なくされてしまったそうです。
今ではとても考えられないですが当時はそれが普通だったのですね。

代表作にはにごりえ、たけくらべ、大つごもり等、
ここでは紹介しきれない多くの作品がありますが、
驚くべき事はこれらを全て1年半の間に世に送り出したことです。

写真は代表作たけくらべの未定稿の掛け軸です。

 

次は一葉の日記です(達筆すぎて読めません)

 

こちらはにごりえの舞台となった町並みの模型です

 

24歳という若さで病により死去するまで数々の名作を残し、
当時は幸田露伴、森鴎外、島崎藤村など名だたる文豪の中でも
女流作家ということもあり、ひときわ輝いていたのではないでしょうか。

もっと長生きしていればまだまだ多くの名作を世に出していた事でしょう。

短命ではありましたが彼女の文献に目を通すと、
歌人としても非凡な才能があり、
記念館には一葉の残した日記や手紙等も多く展示されていました

余談ですが一葉は極度の近眼だったらしく、
周囲の人たちに眼鏡をかける事を勧められていたそうですが、
本人は大の眼鏡嫌いだったらしく最後まで眼鏡をかけることが無かったそうです。

そういえば眼鏡姿の彼女の写真は見たことがありませんね。

これからもこの時代の作品を読んで、明治時代の下町の空気感を感じたいと思っています。