東京平版株式会社
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はみだす力とは

とうとう2013年もあと1ヶ月を切りましたー!
1年って本当に早いですね~…
D-Roomの中根です。
みなさんは今年中にやり残したことはありますか?
もしも思い当たるものがあったら、今年中に片付けて
気持ちよく新年を迎えましょうね^^

ところで、今回は先日読んだ本のご紹介をしたいと思います。

はみだす力!/スプツニ子!
宝島社 ¥1,360

こちらの本は、28才という若さで理系最高峰MITの助教に大抜擢された
女性現代アーティストスプツニ子!さんの自叙本です。

ちなみに私とスプツニ子!さんの出会いは、
3年前に東京都現代美術館で開催されていた
「トランスフォーメーション展」です。
当時、私はスプツニ子!さんのことは
全く知らないで見に行ったのですが、ご本人の端正な容貌とは相反する(?)
なかなかグロテスクな作風や、テーマとしてジェンダー問題を定義しているところ、
そして、スプツニ子!という意味不明な名前で
数ある展示作品を差し置き、強烈に私の中で印象に残りました。
(この展示の作品は、彼女にとって大学の卒業制作でした)

彼女は幼い頃から抜群に個性的で、
常に周りから「はみだして」きたので
いじめられたりと、色々辛いことがあったのですが
「はみだし」と向き合い、はみだしならではの
型にはまらない考え方をすることにより
むしろ武器にすることに成功しました。
この本を読んでもわかりますが、
やっぱり、ただはみ出しているだけじゃ
誰にも理解されないし自分の想い通りに行かないものです。

実は、私の通っていた大学でMITの石井裕教授が
講演をして下さる機会があったのですが
その時のお話がとても面白くMITに興味を持ち、
その後NHKでやっていたMITの特番をたまたま観て
そこでレポーターをしていたのがスプツニ子!さんでした。
そして今回のMIT助教に抜擢。
(この本を読んで知ったのですが、その特番の際にMITを訪れたのが
助教抜擢のきっかけだったそうです)
私がトランスフォーメーション展でスプツニ子!さんを知ってから
その間僅か3年とは、すごいスピード感で生きてらっしゃいますよね。
チャンスを必ずものにするのも、日頃の努力の結果の賜物であり
はみだしを武器にするには並外れた努力が必要なのですね…

自分も含めですが、特にはみだしてないいわゆる平凡な方が読んでも、
共感できる部分や、生きてゆくための参考になる部分はたくさんあると思うし
なにより、彼女がとてもパワフルなので元気になるし
自分ももっと頑張らなくてはなー!という気分にさせてくれるいい本です(笑)
あと、日本の若い女性が世界で活躍してるのは、単純に嬉しいし、
素敵だなーと思います。

彼女に興味を持った方はこちらへどうぞ
Sputniko! オフィシャルホームページ
twitter:@5putniko

とにかく今後、日本の現代アートを背負って立つであろう
彼女の活躍に目が離せません。