今回は、前回の技術通信で紹介しましたフラットベットスキャナ SCAMERA-1を使った、油絵のキャンバス素材を再現させるための、スキャニング技術についてのお話しです。
通常SCAMERA-1のスキャニングでは、原稿に対してLED光源を左右から当てシワや折れ目が目立たないようにスキャンしています。しかし今回、機械メンテナンスのために使用するパネルを開き、左右に2灯付いているLED光源の片方を遮光することによりキャンバス素材に陰影をつけることが可能になっています。
※SCAMERA-1のメンテナンス用パネルを開いてLED光源にちょとした細工をします (写真をクリックで拡大できます)
※実際にスキャニングされた画像が下記の写真になります (写真をクリックで拡大できます)
通常のスキャニングでは表現することができない細かいディテールまで再現されていることがわかると思います。
今回のような、片側を遮光して原稿のディテールを再現するスキャニング手法は、今は亡きドラムスキャナ時代からある技巧手段の一つです。
弊社では、製版会社として長い歴史のなかで培った技術と経験を活かし、スキャナのポテンシャルを最大限に活かせるように日々努力、研究しています。
スキャニングでお困りのことがあれば是非ご相談ください。(堅持)
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