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吉岡徳仁―クリスタライズ展

夕暮れ時から、あちらこちらでイルミネーションが瞬き輝く季節となりました。          
 
まばゆい光は、人々を引き寄せ、今年の終りを華やかに演出してくれます。

クリスマスが近いこともあり、個人の家でもとてもきれいなイルミネーションを

おこなっている所もあり、見るたびに楽しい気持ちになります。

今回のブログは、現在東京都現代美術館で開催されている

「吉岡徳仁-クリスタライズ展」を観に行った感想を書いてみます。

吉岡徳仁氏は、アート、デザイン、建築など幅広い領域において

自由な着想と実験的な創作から生まれる作品により、

世界に最も影響を与える創手の一人です。

今回展覧会のタイトルにもある『クリスタライズ』とは、どういうものなのか。

作品を眺めながら考えてみました。

撮影が許されているクリスタルプリズムでつくられた建築「虹の教会」。

実際の教会に使用されたら なんと素敵で神々しい建物になるのだろうと想像しました。

 

 
クリスタライズには、自然のエネルギーを結晶化し作品を生み出す

という意味が込められているようです。

人間の創造を超えた造形は人の心を動かします。

見たこともないモノをみる、まるで異空間にいるような感覚を覚えました。

吉岡徳仁氏の本に「みえないかたち」というものがあります。

その中に次のような引用文があります。

“モオツァルトは、目的地なぞ定めない。歩き方が目的地を作り出した。
彼はいつも意外な処に連れて行かれたが、それがまさしく
目的を貫いたという事であった。彼の自意識の最重要部が
音で出来ていたという事を思い出そう。彼の精神の自由自在な運動は、
いかなる場合でも、音という自然の材質の紆余曲折した
隠秘な必然性を辿る事によって保証されていた。”

小林秀雄 『モオツァルト』 新潮文庫

今回の作品作りにおいても、自然とのコラボレーションが生み出す

偶然性だけれども、吉岡徳仁氏の個性が活きた作品になっているように思えました。

慌ただしい12月ですが、美術館という非日常空間に行くことは

心を落ち着かせるには最適な場所だと思います。

来年の1月19日まで開催されています。(小林)

 

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