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だまし絵に完敗!!

8月も今週で終わり。あっという間に夏の季節が終わってしまいますね。とはいえ、まだまだ残暑は厳しい季節です。皆様、体調には気をつけて下さいね。

さて、今回もBunkamuraザ・ミュージアムで開催されているだまし絵の展示を見てきました。感想は、だまされた・・・のひとこと。

だまし絵の面白さは、脳に刺激を与えてくれて、また違った価値観に出会えることが、何度も足を運びたくなる理由です。

人間の視覚に対する科学的欲求が始まったルネサンス後期のヨーロッパでは、視覚の力に挑戦するような様々な作品が登場します。

ある絵の中に別の像を潜ませるダブルイメージの手法や本物と見間違えるような手法で描写し筆一本で視覚に挑戦するような画家や、三次元の現実世界を二次元の絵画空間に再現する遠近法の手法、そのまま見ると意味をなさない歪曲線をある一定の視点や、円筒または円錐形の鏡に映してみることで正像を浮かび上がらせるアナモルフォーズの手法など驚異の世界感を作り上げています。

◇だまし絵の王道のような作品◇

一見岬の風景を描いたこの場面は、遠くから見ると横たわる巨大な人物の顔が見えてきます。私は、この絵で5分位かかりました。脳の刺激が足りなかったのか、岬の風景にしか見えてきませんでした。あきらめた頃、やっとやっと顔が目に飛び込んで来ました。この絵を見た後は、視覚が刺激されてだまされながら感動していきました。

 ●17世紀初頭 作者不詳 風景/顔 図録抜粋

◇指紋ひとつで書かれた作品◇

筆で書かれた普通の似顔絵と思いきや、全て指紋で描かれた作品です。色を変えることで、凹凸感が表現されています。

 ●1940年 チャック・クロース ジョージア/フィンガーペインティング
 

今回もたくさんの作品に出会い、視覚や脳に刺激を与えてもらいました。日常生活において、このような逆転の発想的な考えを持つことは難しいです。ものづくりに携わるものとしては本当に大事であると再認識しました。ひとつの方法でしかものを見ることができなくなったり、考えることができなくなるのは成長できないことにつながります。

印刷物は、芸術作品と同じようにとっても奥が深いものです。だからこそ、歴史があり、現代でも価値が認められているものだと思います。
そこに携わるデザイナー様やお客様は私以上にいろいろな手法を考えて、日々勉強されています。私も常に視覚や触覚、聴覚を鍛えなければいけないと思ってます。

最近のブログ投稿が、美術館巡りになっておりますが・・・
ネタ探しもありつつ、このような学ぶきっかけになっているかもしれません。

今後も、少しでも成長できるように日々脳を鍛えていきたいと思います。

ザ・ミュージアム

2014年10月5日まで開催中

(塚本)

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