東京平版株式会社
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Perfumeの掟

昨日よりすっかり気温が上がり、
ようやく待ちに待った春がやってきて嬉しいかぎりですね~。
D-Room中根です。

突然ですが実は私、ライブに行くのが大好きでして、
先日もちょうど行ってきたところなのですが、
私の大好きなPerfumeとRIP SLYMEが共演していたので
夢のように楽しかったです…。

ところで、本日はブログ当番ということなので
私は何か書かなければいけないのですが
会社のブログで先日のライブをレポートするわけにもいきませんので、
デザインの部署らしい話題として、
アートワークに定評のあるPerfumeを
そちら方面の切り口を絡めつつ再度見つめ直し
彼女達の魅力を一緒に再確認してゆくことにしましょう。笑
しかし、私も実は全く詳しくないので
間違ってる箇所がもしありましたら
こっそりご指摘下さい。


※画像はオフィシャルホームページより引用

Perfumeの魅力的な部分は
楽曲・ダンス・最新テクノロジーを使った舞台演出など
数多くありますが
そのひとつとして「徹底されて統一された世界観」
というのは、外せないところですよね。
その部分はアートディレクター・関 和亮さんの
ご活躍が大きいのではないでしょうか。
普通のアイドルのCDは曲調とジャケットとPVが
全部バラバラなテイストなんてことはよくあることだそうです。
しかし、Perfumeは関さんがインディーズの時代から
整合性のあるアートディレクションを
一貫してコントロールしていたため、
作品ごとに異なる手法・趣向が導入されながらも
アーティストイメージの整合性・統一感が保たれているのです。

関さんはその昔
「広島出身の女の子3人組のアイドルのCDのジャケットをやってみない?」
と依頼されました。
それがのちのPerfumeですが、
当時は表記もひらがなで「ぱふゅ~む」
ビジュアルイメージもかわいい路線でした。
その子達が今度メジャーデビューするので、
それを機に路線変更したいから
とにかく違うイメージにしてほしい、という希望でした。

そこで関さんは
「既存のアイドル群から一線を引くような、斬新なアイドル」
とはいったいどんなものだろう?と考えました。
かわいい路線のアイドルはもう市場に溢れているし、
おしゃれなファッションリーダーとしては
15歳の上京したての女の子達には難しいし…、
ということで、『もういっそ、宇宙に行っちゃおう!』
ということをひらめきました。


※画像はamazonより引用

中田ヤスタカさんの曲からもヒントを得て
現在の「近未来から来たアンドロイドガールズ」的な
イメージを確立しました。
最近でこそ、様々な需要にあったアイドルを見かけるような気がしますが、
ファッションもモードっぽく、
SFやレトロフューチャーを感じるビジュアルで
「甘い・かわいい路線」をあえてはずしてきたPerfumeは
当時アイドルに興味のなかった私ですら
目新しく印象に残ったことを記憶しています。
そのため、関さんのディレクションした写真集などは
アイドルらしからぬ逆光や影が多く、
また、衣装やグッズやライブ中の演出には、
幾何学や直線などの無機質なモチーフが多用され
一貫してクールな印象です。
(番外編としてあえてはずしているような物もありますが。)


※画像はamazonより引用

そのような点が、王道系のアイドルに対しては
興味が湧かないような人たちの心も掴み、
結果、幅広い層の人に支持される
結果に繋がったのでしょう。
(Perfumeのライブにいってまず驚いたのは、ファン層の厚さ、広さでした)

あとここでもうひとつ
話題に出しておきたいのは彼女達自身の人柄です。
今や正真正銘トップアイドルの彼女達ですが、
それを自分達の実力と勘違いして驕ることは決してなく
常に周りに・ファンに感謝の気持ちを忘れないそうです。
いつまでも謙虚な姿勢を貫き通す初々しさが、
Perfumeとしての血の通わない無機質なイメージとは相反した
非常に人間的な魅力となっており、
それに惹かれた優秀な人材が周りに集まりPerfumeを創り上げ、
ファンももっともっと応援したくなります。
私も初めてライブを見に行った時に、
深々と頭を下げる彼女達に感動しました。
(単純なファンと思われてしまうかもしれませんが…)

初心を忘れず謙虚でいるというのは
人として実は最も重要であり、難しいことですよね。
私ももうすぐ社会人3年目になりますが、
彼女達を見習っていかなければなぁと思う今日この頃です。