東京平版株式会社
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吉阪隆正展「ひげから地球へ、パノラみる」

こんにちは、メディアコンテンツ部
山岸です。

すっかり、日の出が早くなり、桜の蕾も目立ち始め、
空を見上げる機会が増える季節ですね。

3月19日より、
東京都現代美術館で開催されている建築の展示
吉阪隆正展 「ひげから地球へ、パノラみる」を紹介します。

吉阪隆正氏は戦後復興時期から1980年まで活躍した建築家で、
建築家としてだけでなく教育者や、登山家としても活躍しました。

 

今回の展示のタイトルは変わったタイトルだと思ったのですが、
本展のタイトル「ひげから地球へ、パノラみる」とは
氏による造語を組み合わせたもので、
地域や時代を越えて見渡すことなどを意味する(パノラマ+見るでしょうか。)「パノラみる」と、
自分自身のキャラクターや、自分の起点を表す「ひげ」
そこから、個から地球規模の活動の広がりを表現されているそうです。

 

サブタイトルのように
吉様隆正氏の領域を横断した活動や自然と共生する建築の考え方からは、
建築の知識がない中でも、
柔軟なあり方や広がりを感じることができます。
展示では、作家の文章もたくさんみることができ、
建築家の感性や考えに触れることができました。
一つ、氏の言葉を紹介します。

 

作家がテーマとしたメビウスの輪

 

雨が降ってきた。

バナナの葉を一枚もいで頭にかざした。

雨のかからない空間ができた。

バナナの葉は水にぬれて緑にさえている。

パラパラと雨のあたる音がひびく。

 

この光とこの音の下に居る者は雨にあたらない。

この葉をさして歩くと 葉光がゆれる。

ゆれるたびにトトトと葉の上の水が落ちる。

新しい空間とは こんな風にしてできるのだ。

おそらくこれ以上の方法で 新しい空間は生まれない。

(吉阪隆正)

 

環境と生活(私たち)の双方で
物や新しい環境が創られ、
自分の中だけに、留まらないないで、物事が広がっていくような自由さを感じます、
自然の奥行きが感じられて、自然の瑞々しさや明るさも感じられ
自然の中にいるようでリラックスできます。

建築家ならではの文章に感じました。

 

私は普段、PC上や紙の上で平面で考えることが多いですが、
全く正反対の場所や立場から、考えてみるのも、
新たな、広がりが生まれそうです。

吉阪隆正展 「ひげから地球へ、パノラみる」
東京都現代美術館で3.19から6.19まで開催中です。

これからの、春の季節に、ぜひ足を運んでみてください。