営業部の石川です。
いつも懇意にさせていただいてるお客様からの依頼で
製版行程を協力させてもらっているお仕事があります。
実は製版の仕事として携わってきたので、
色調だけ確認して文章内容を見ていませんでした。
今回は出来本をいただき初めて読みました。
その本は、「にほんよいくに」という、葉室宮司の書かれた絵本です。
(著者は65歳まで形成外科医で、その後春日大社の宮司になられ、七年前に亡くなられました。)
単なる絵本と思っていたのですが、読んでいくうちに、
自分が日本人である事に自覚と誇りを持たなければならないと思いました。
のらりと半世紀を生きた私にとってはちょっとした感動を覚える書籍です。
それは著者である葉室宮司が仰る「理屈ではない知恵」が、
絵とひらがなによるやまとことばで伝わってきました。
そして私たち日本人には、祖先たちが絶え間なく伝えてきた
かけがえのない伝統があり、すべてのものとひとつになって生活しようという
共生という生き方、神さまや祖先のおかげで生かされているという感謝の心、
周りの人や国のことを考えることが結局は
自分の幸せにつながるという考え方などです。
欧米文化が横行するこのご時世に子どもたちが日本人としての心を忘れ、
日本人という自覚も誇りも失ってしまった世の中の風潮に大きな危機感を抱き、
日本には縄文時代より祖先たちが連綿と伝えてきた
かけがえのない伝統と歴史があること、
そこから培われた知恵を伝えたい願いが伝わってきます。
この「にほんよいくに」は日本人の根底を流れる真実の心と生き方を
わかりやすく語っている絵本です。
この絵本は子供向けの絵本と親御さんへの解説という構成になっていますので、
ぜひとも、大人の方々も読んでいただきたいと思います。
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夏休みを前に、ちょっとした読書感想でした。(石川)
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