東京平版株式会社
Facebook twitter

紺ブレとデザインと私

花見も花粉も一段落し、
街の和菓子屋さんには柏餅が並ぶ季節ですが、
寒さが厳しい日が続きますね。
皆様ご自愛ください。

こんにちは。和菓子に目がない
デザイナーの藤井です。

突然ですがみなさん「紺ブレ」ってご存知ですか。

今回のブログは私が最近購入した紺ブレにまつわるお話です。

紺ブレとは、ネイビー・ブレザーを和訳・省略した造語です。
ブレザーとはスポーティーなユニフォーム・ジャケットのことで、
金属製のボタン、胸にエンブレムというスタイルが紺ブレの王道です。
ビジネスにもカジュアルにも使える、とても便利なアイテムです。

そんな「紺ブレ」を仕立て屋のテイラー渡辺さんに作ってもらいました!

イギリスの不良青年を描いた映画
「さらば青春の光」(英、1979)の影響もあり、
学生の頃から憧れていたテイラーメイドに初挑戦した次第です。
(「さらば青春の光」はMODSの映画なので、紺ブレは登場しません)

製作のおおまかな流れを説明すると、

1、ジャケットの形の希望を伝える
2、生地を選ぶ
3、ボタンを選ぶ
4、ステッチ有無・種類を選ぶ
5、採寸
6、仮縫い
(仮縫いは予算の関係で省きました悲)
7、本縫い

採寸から待つ事ひと月。

憧れのネイビーブレザーが出来上がりました!

名前入り!

もちろん金ボタン!(見えづらいですがライオンです!)

受取の時に、テイラー渡辺のご主人が
「このジャケットは私の分身です。大切に着てくださいね」
と仰っていました。

この言葉を聞いて、ふと自分の仕事について考えました。
私の仕事も、お客様ごとに異なるデザインを提供するテイラーメイドなのだと。
一人一人のお客様の個性を理解し、好みを理解し、
デザインを組み立てます。

「職人の仕事は、効率を優勢して大量生産された製品とは違い、
世界でたった一人の貴方の為に
技と想いを込めて作った作品なのです。」

渡辺さんの言葉はそういう意味だったと思います。

私もこのジャケットを着て、
1つ1つの仕事を丁寧に行い、
お客様に大切にしてもらえる印刷物を作り続けようと思います。

藤井