東京平版株式会社
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江戸っ子のデザイン

こんにちは。
デザイナーの藤井でございます。

私事で甚だ恐縮ですが、いまだ禁煙を続けております。
禁断症状は殆ど無くなり、旺盛だった食欲も、
夏バテのおかげで落ち着いてきました。
現在、タバコと離れてひと月半。
このまま卒煙、出来るといいなとゆったり構えています。

今回はタバコの話…ではなく、
手ぬぐいの柄とその意味について書いてみようと思います。

みなさんは手ぬぐいを使っていますか?
僕はハンカチではなく、手ぬぐいが大好きです。

汗を拭い、手を拭い、水滴のついたペットボトルを拭い、時に包み、
日差しが強いときは頭に巻き、冷房がキツい時は肩にかけ…と夏場は大活躍!

その用途の広さと共に、僕が手ぬぐいを愛してやまない訳は、
柄(デザイン)が豊富なこと。
手拭いを見かけると、ついつい寄り道してしまいます。

江戸時代に庶民の間で考案した柄を手拭いに染めて、その出来を競っていたそうです。
そのころに洒落をきかした柄が多く生まれたそうです。
例えば狸(=他抜き)他の人より抜きん出る…など。

デザインで選んでよし、意味で選んでよしと、
コレクター心をがっちりつかんで離さない手ぬぐい。
値段が高すぎないのもポイントです。

ちなみに、今日ポケットに入れている柄は「籠目」
古くから生活の道具として使われている籠の形を模様化したもので、
「魔除け」の意味があるそうです。


お気に入りの柄です。

神楽坂には手拭いを扱うお店が多くあります。

僕がよく行くお店は
ふくねこ堂
東京都新宿区神楽坂4-3-101
03- 6319-6000

着物や和装具のお店、猫アイテムの量は圧巻です。
シンプルな柄の手拭いがお買い得(¥400~)です。
場所は毘沙門天近くの路地裏…さがしてみてください♪


夏らしい金魚柄の手ぬぐい。金魚柄は金運上昇の意味をもちます。

ラ・ロンダジル
東京都新宿区袋町26
03-3260-6801

古い一軒家をギャラリー&ショップとして利用しているお店。
あひろ屋さんという日本手拭いの作家さんの作品が置いてあります。
伺ったら、来週の火曜日(7月16日)から新作の展示をなさるそうで、
今からたのしみです。


来週からの個展のDMを貰ってきました。左のアサリ柄が気になります。

夏のお祭りシーズン、着物や浴衣はちょっと…と言う方でも、
手拭いで江戸っ子の”粋”を取り入れてみてはいかがでしょうか?

藤井