東京平版株式会社
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東京のチンチン電車

みなさんこんにちは。営業部の久保です。
今回は私の趣味であります鉄道写真から都内で唯一残る都電荒川線をご紹介します。
弊社の最寄り駅のメトロ東西線神楽坂から一駅の早稲田(地下鉄駅から徒歩12分)
から荒川区南千住の三ノ輪橋まで12.2Kmの路線です。片道約1時間の小旅行にご案内しましょう。

早稲田

『早稲田』停留所です。新目白通りのまんなかにあります。ここから出発しましょう。
ドアが閉まるたびに運転席の後ろで チンチン とベルが鳴ります。これは以前車掌さんが居たころにドアが閉まったことを運転手さんに知らせるために鳴らしていたのを、今もその風情を残そうと自動で鳴るようになっています。ここからチンチン電車の愛称が付きました。

『面影橋』を過ぎると右にカーブして明治通りと平行して進みます。前方にサンシャイン60が見えます。もうすぐ『学習院下』です。

目白通りの千歳橋をくぐり『鬼子母神』に到着です。

『鬼子母神前』はメトロ副都心線の『雑司ヶ谷』との乗り換え駅です。電車はここから
急坂を喘ぎながら登っていきます。2つ目の『東池袋4丁目』ではメトロ有楽町戦の『東
池袋』と連絡しています。

『早稲田』から7つ目で『大塚駅前』です。JR山手線のガード下に停留所があります。
ここはさすがに乗降客が多いところです。
ここから2つ目の『庚申塚』はおばあちゃんの原宿、巣鴨地蔵通り商店街の入り口で、休日はお年寄りが大勢乗り降りします。その次の『新庚申塚』では都営三田線『西巣鴨』と乗り換えができます。

『飛鳥山』です。ここからは明治通りの中央を車と一緒に走ります。唯一路面電車らしい風景です。それ以外は専用軌道といって普通の電車のような線路を走っています。それもそのはず、最初は王子電気軌道という私鉄電車を当時の東京市が買い取って市電としたのが今の荒川線なのです。

自動車に囲まれて急坂を下ると『王子駅前』です。JR京浜東北線とメトロ南北線との乗り換え駅です。乗客が多く列の途中で次の電車へと制限がかかることもあります。この停留所の上は東北新幹線の線路でときおり轟音が聞こえます。

『王子駅前』から3つ目に都電のねぐらの『荒川車庫前』に到着です。ここ止まりの電車もあるので行き先には注意しましょう。車庫の入り口には昔走っていた古い電車が2両置いてあり自由に車内に入れます。中は展示室になっています。
右の写真は左の写真の紺色の9000型(レトロ風電車)の車内です。
『車庫前』の次は『荒川遊園地前』です。荒川区営の可愛らしい遊園地で小さい子どもたちに人気です。料金も非常に安いので親にとっても嬉しい遊園地です。
『遊園地』から3つ目の『熊野前』では線路の上を日暮里舎人ライナーが走り、乗り換え駅になっています。

『早稲田』から24番目の停留所『町屋駅前』です。線路の上を京成本線、道路の下にはメトロ千代田線が通っています。この辺りから下町っぽい雰囲気になります。ここまで約50分です。さあもう一息で終点です。

終点の『三ノ輪橋』に到着です。ここは最近停留所付近がレトロ調に改装され昭和の匂いがして懐かしさがこみ上げてきます。壁にはキンチョールなどのホーロー看板が下がり、トイレの外壁も板張りで照明も電球色です。このアーチの脇から始まるジョイフル三ノ輪商店街がまた素晴らしく昭和の雰囲気を残していて是非足を運んで頂きたいところです。意外な名店もあります。

いかがでしたでしょうか?お得な1日乗車券もありますので、車窓から気に入った風景があったらその場で下車というのもたまにはいいですよ!日頃は時間に追われて生活している私たちですが休日にはこんな自由きままな一時を過ごすのはリフレッシュになります。
それではまた今度お目にかかります。久保でした。