東京平版株式会社
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健康に勝る宝なし!

震災から3年、時間が経つのは早いですね。

被災された方達の一日も早い心の復興をお祈りします。
そして、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

東京平版株式会社 デザイナーの藤井でございます。

震災後、日本に住む殆どの人の意識が変わりました。
災害時の対応方法。
エネルギー問題や政治への関心。
生死、健康について。

今回は、震災後に購入して僕の生活に大きく影響をあたえた本を紹介します。

「体質と食物 ~健康への道~」
聖フランシスコ病院(長崎県)院長
秋月辰一郎 著

著者の秋月さんは、生まれつき体が弱く「20歳まで生きられないだろう」
と言われていました。
そんな多病虚弱な自身を克服するため、医学の道を志したそうです。

秋月さんは医学や医術を学んでゆくに従って、
現在行われている治療医学が自身を満足させない事に気づきました。

現在の治療医学は、すべて対症療法や手術療法といった
病気になってから対応する結果療法であり、
秋月さんが求めたものは、原因療法でした。

秋月さんは「人間の体質を作り変えて、病気にかからない体、
また、どんな病気にかかってもすぐに治る体を作る医学」
を模索し、
その答えを日々の食に見出しました。

「20歳まで生きられないだろう」と言われた秋月さんは
29歳の夏、長崎で被爆(爆心地から1.4km)した後、被爆者の救護にあたります。
その後、様々な名誉ある賞を受賞し、
89歳でその人生に幕を閉じました。

その秋月さんが勧める食生活とはとても簡単です。
「毎朝の味噌汁に毎日交互に、わかめ・油揚げ・野菜を入れて食する」

正直な所、あまりにも簡単すぎて「え?」と思いました。

あまりにも簡単なのですが、
僕自身、朝食に味噌汁を食べることが習慣化できたのは、
ここ一年くらいだと思います。
この一年、大きな病気はもちろん、風邪も一日寝れば治るようになりました。
これからもこの食習慣を続け、病気にならない体を維持したいと思います。

この本の最後にかかれた文章で
今回のブログを締めたいと思います。

「道は爾(ちか)きにあり、之を遠きに求む。
道は易きにあり、之を難きに求む、という。
道は近きにあり、須臾(しゅゆ:短い時間)も離るべからず、
離れるべきは道に非ず、という。
人生の鍵はそこにある。」
 (秋月辰一郎)

備考

「発酵食品」について

「発酵食品」はこれまで、保存が効き、そして特有の風味があることで称賛されてきたが、最近の研究では、例えばヨーグルトには整腸作用、癌や高血圧の予防、老化の制御。食酢には糖尿病や肥満の防止、抗潰瘍、血中コレステロールの低下などの効能。納豆には血管内コレステロールの排除、血栓溶解、脳卒中や心筋梗塞の予防。味噌には胃癌、動脈硬化性心臓疾患、胃や十二指腸潰瘍の予防といったように、ひとつひとつの発酵食品について、その保健的機能性が明らかになってきました。

東京農業大学 応用生物科学部
醸造科学科 教授
小泉武夫