東京平版株式会社
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デザイナーの印刷実験〜その2

今回は、勉強のために特色印刷に挑戦しました。
紙は前回と同じ「Fボード」を。
使った色は「白」を選びました。

特色印刷の中でも、「金」、「銀」、「白」は印刷料金が倍になるという事もあって、
なかなか挑戦しづらい色なんです。
印刷回数による色の濃さを見るために、
今回も校正用の単色機で刷ってもらいました。

 

まずは1回目
Fボード シロ
思っていたよりも、ベットリとインクが乗っていて感動しました。
「真っ白」というよりは、紙の色が透けて「乳白色」といった雰囲気です。

 

そして2回目
Fボード シロ
これは紙が透けて見えません!
まるでシルクスクリーンで刷ったかのようなベットリとしたインクの乗りです。
ただ白い丸を刷っただけなのに、美しい…
ただ、どちらが良いかはデザイナーさんの意図や、クライアントさんの好みだと思います。
今回は月明かりを白インクで表現したかったので、
乳白色のように見える1回刷りを採用しました。

 

その後、想定外のトラブル発生!
東京平版のブログ
白の丸の上にスミを刷ったところ、紙が縮んでいてズレてしまいました。
黒丸の外の白ふちが、右と左で幅が違います。

 

原因は「湿気」

 

白を刷った日と、黒を刷った日とでは湿度が違い、その差が紙を縮ませたとの事でした。
原因が湿度なので、部屋の湿度を白を刷った日と合わせてあげると、
紙の縮みが元に戻るんだそうです。
今回も学ぶ事が多い印刷実験でした。

 

[D-Room 藤井]