東京平版株式会社
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ずっと気になっていた紙の博物館!

まだまだ残暑が厳しい日が続きますが、朝晩は涼しくなりました!
来週は、秋分の日を迎えこれからは秋がどんどん深まっていきます。

この時期は、とっても清々しく過ごしやすい季節になります。

さて、ずっと気になっていた紙の博物館に行ってきました。
この業界に従事してから、いつかは行ってみようと思っていましたが、
中々実現できず(汗)

飛鳥山公園、旧澁沢庭園の側にあるということまでは分かっていましたが・・・。
やっと、実現できました!!

最寄り駅は、JR京浜東北線王子駅
東京メトロ南北線 西ヶ原駅下車
都電荒川線 飛鳥山停留所 それぞれ徒歩7分程。

この業界に従事してから、『紙』はあまりにも身近なものになってしまい
それについて何か発見しよう、どうやってできてるの?
そのような疑問さえも感じない日々。

2014年から始まった「かみの研究室」の発信も、
少しずつではありますが、研究資料が増えており
このような内容で発信している以上、
紙にも視点を向けてみようと思いました。
(かみの研究室という名前も、少しずつ認知され、名前の[生みの親一員]としては、
嬉しい限りです)

ご存知ない方は、是非こちらから、一読してみてください。

紙の博物館に行った感想を一言でまとめてみますと
製紙の現状とともに、紙の歴史から、製紙に関する様々な知識まで
興味深い展示を見ながら学べる博物館です。

3フロアーごとに分かれており
第1展示室 紙の原料、製造工程、紙製品

第2展示室 紙の基礎やリサイクルについて学べる子供向け

第3展示室 紙の誕生から和紙・用紙の歴史の変遷
第4展示室 様々なテーマの企画展

特に第3展示室にある、百万塔の中に納められた陀羅尼(770年)は、
刊行年代の明らかな現存する最古の印刷物が展示されています。
印刷の歴史の古さを改めて実感し、深く感銘を受けました。

また、第1展示室にある紙の原料について、改めて学ぶことができました。
日本では紙を作っている原料の60%以上は古紙が使われているとのことです。

古紙 64% (段ボール、雑誌、新聞古紙、使用済み牛乳パック)
植林 20% (木材チップ)
曲がった木 建築廃材など 10%
輸入パルプ 6%

紙の印刷は、エコではないと一般的に言われ
紙は(森林伐採により)資源の無駄遣いという言葉が先行します。
実際、製紙会社では古紙の再利用に力をいれ、日々技術力をあげています。

本当の事実を知らないことは、
間違えた情報を世の中に発信していることにつながります。
わたしたちも印刷に従事しているからには、
古紙回収を促し、その情報を発信することは大切なことだと考えます。

今まで、ゴミとして捨てられたものが資源になります。
そして、ゴミの軽減につながり、
これこそがエコなのではないかと思います。

皆さん、是非古紙回収にご協力お願いします!!

(塚本)