東京平版株式会社
Facebook twitter

年賀状がデザイナーを育てる!?

師走の慌ただしい時期ですね。

東京平版の藤井です。

 

皆さんは年賀状ってお好きですか。

私は幼い頃から年賀状が好きでした。

 

実家の習慣で、リノリウム板と呼ばれるゴム板に干支を彫って1枚1枚刷る、いわゆるリノカットと呼ばれる技法で年賀状を印刷していたのが、幼心に楽しかったのを覚えています。

僕の両親は高校の教師だったので、二人合わせて300枚は書いていたと思います。年の瀬になると、刷りたての年賀状を乾かすために、部屋が足の踏み場もない状態でした。

私が図案を考え、母が彫ってくれた人生初の年賀状デザイン

物心つくと自分で図案を考え、自分で彫り、自分で刷るようになりました。

初めて手紙を書いたのも年賀状でしたし、初めてアルファベットがかっこいいと思ったのも、友達からの年賀状に「A Happy New Year」と書かれていたのを見たときでした。

いつも会っている友達から、自分の知らない技法を使ったカッコいい年賀状が届くと、ライバル意識と創作意欲がメラメラと燃え上がったのを覚えています。

 

今のデザイナーという職業の原点が、年賀状作りに詰まっているように思います。

 

近年は年賀状を書く人も少なくなっていますね。

200枚以上書いていた母も、最近ではその数が1/4ほどになりました。「絵柄を考えるのも、刷るのも疲れた」と言っていたので、昨年から母の年賀状は私がデザインをして、自宅の活版印刷機で刷って送っています。

たくさん文字を書く母の為に、たっぷりと余白をあけたデザインを提案しています。

実家用に作った寅年の年賀状デザイン

コロナが始まってからは、なかなか実家に顔を出せない状況が続いていますが、これからは僕が藤井家の年賀状文化を受け継いで行こうと思います。

 

年末の慌ただしい時期ですが、皆様お身体を大切に、

どうぞご自愛ください。

 

藤井