東京平版株式会社
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北斎展にて

月も終わりです、朝晩と涼しくなり秋らしくなってきました。
そこで、芸術の秋です。
今年の注目は、「北斎展」です。

ボストン美術館の門外不出と言われ、近年までほとんど公開されたことがなかった
作品の中から選りすぐりで120年の時を経て日本に里帰りする浮世絵の企画展です。

浮世絵とは、言ってみればその当時を描いた絵です。題材は当時の日本の様子や町の暮らしぶり、演劇、ファッションなどの風俗、風景まで多彩にその当時の人々が親しんだものが基本になってます。
これらは今で言う雑誌のグラビアやチラシに近い感覚のものであり、庶民のアートであり、メディアの役割でもあったそうです。

当時の主流は木版画です、絵師(画家)が下絵(版下)を描き、それを木の板に写します。それを専門の板彫り職人(彫師)が版に仕上げ、これを刷り専門の職人が一枚の絵として刷り上げる、という分業制でした。途中で、絵師からのチェックが入ったり色合わせをしたりしたそうです。カラフルな多色刷りになるほど、各色ごとに版を作成しなければならず、またぴったりとずれなく刷り上げなければきれいに仕上らないので、手間もかかります。

まさに、浮世絵は現代の印刷技術や各行程に通じる点があります。
印刷の仕事に関わる為、こんな視点で作品を見てまわりました。

あまり美術に詳しくなくても、北斎の名前や豪快な大波と富士山を組み合わせたダイナミックな絵などの作品には見覚えがある、という方も多いのでは。この機会に、色の鮮やかさ、繊細な調子再現の職人技を視点を変えて見てみるのはいかがですか。

2014年11月9日まで開催してます。

営業部石川