営業部の石川です。
今回は、うるし作家の図録制作の話です。
この度、輪島の漆工房で育った若手作家、山田勘太先生が
始めて個展を開催する事になりました。
その作品を紹介する図録のデザインから印刷までに
携わらさせていただきました。
「漆」は、古くから芸術的にも、技術的にも、
日本国内で高度の発達をしてきた文化のひとつであり、
世界に誇れる日本工芸の代表と言えます。
そんなすばらしい作品を際立たせる為にシンプルにデザインし、
そしてB5冊子という小さい面積の中で、沢山の作品を紹介する為に
高細線印刷を用い、作品細部の再現を重視しました。
通常印刷と質感再現が違うのを
ホームページでお見せできないのが、残念です。
280線印刷
※印刷線数が高ければ高いほど写真を表す一つの網点が小さくなり、
より精密に絵柄の細部を表現することができ、
きめ細かいクオリティの高い印刷物になります。
新世代の新鮮な感覚で制作された作品が並びますので、
「漆」のぬくもりのある優しさを、
あたらしい器を通してこの機会に感じて下さい。
先生の今後の制作活動に期待しております。
「山田勘太展」
2019年5月29日より6月4日まで
西武池袋本店6階アートギャラリーにて一般に公開されます。
2019年6月14日より16日まで
グランドプリンスホテル高輪にて開催
東京平版では、若手作家の健全な発展に
少しでも印刷会社として寄与できればと思っております。