みなさんお元気ですか、営業部の久保です。
今回は久留里線を紹介します。JRでは千葉県で唯一のディーゼル路線です。
JR内房線の木更津(木更津市)を起点に上総亀山(君津市)まで32.2Kmの全線単線の路線です。
1912年(大正元)に県営鉄道として久留里まで開業。
その後1923年に国有化。1936年(昭和11)に上総亀山まで開通しました。
更にこの先木原線(現いすみ鉄道)の上総中野まで伸ばして房総半島横断の計画があったそうです。
起点の「木更津」です。久留里線は4番線から出発します。
一つ目の「祇園」(木更津市)無人駅です。待ち合い室が素敵ですね。
久留里線ではSuica,Pasmoは使えません。
ワンマン運転の列車が多く、その場合は1両目の後ろから乗車,前から降車となります。
以前は車内の整理券を受け取る形でしたが、今はこのような駅にある発行券を取って降りる時に
運転士に料金と一緒に渡す方式になりました。
二つ目の「上総清川」です。待合室だけの小さな駅です。
駅の入り口はこんな感じ。案内板も無くうっかりすると通り過ぎてしまいます。
三つ目の「東清川」(木更津市)です。コンクリート製の明るいブルーの待合室。
「東清川」〜「横田」間で小櫃(おびつ)川を渡ります。久留里線はこの小櫃川にほぼ沿って走ります。
四つ目「横田」です。
有人駅で列車の交換をします。待合室に絵本が置いてありました。
平坦な田園風景の中を線路は続いています。
五つ目「東横田』(袖ヶ浦市)です。トイレも待ち合い室もモダンです。
この線ではホームのどこかに灰皿が置いてあります。
喫煙者の私には羨ましい環境です。都会では肩身が狭いですものね。
六つ目「馬木田」(木更津市)です。
無人駅になり、以前は列車の交換もありましたが、
今は線路も剥がされ使われなくなったホームを
近所のおばあさんが鍬を担いで歩いて行きました。
七つ目「下郡」(君津市)です。本当に小さな駅です。
ほらここにも灰皿があるでしょう。
八つ目「小櫃」(君津市)です。
駅舎両側の木がアクセントです。
九つ目「俵田」(君津市)です。
割と新しい待合室とトイレです。
「俵田」〜「久留里」
10番目。久留里線の中心駅「久留里」(君津市)です。
有人駅で観光の拠点にもなっています。
ここ止まりの列車が多くあり、ここから先まで行くには時刻の確認が必要です。
ご覧の通りホームへは自由に行けそうですが、窓口で入場券を買いました。
硬券で無いのがちょっと残念。
11番目「平山」(君津市)です。銀杏の葉が綺麗でした。
駅への入り口 / ホームからははこんな風景です。
12目「上総松岡」(君津市)です。
以前はもう一本線路があったようで、駅舎とホームの間が空いています。
ここから山中に分け入っていきます。
次の終点「上総亀山」までは二つのトンネルを潜り、
小櫃川と離合しながら45Km位のゆっくりとした速度で走ります。
こんな小さな踏切を見つけました。
上の踏切の反対側はこんな風景です。
終点「上総亀山』(君津市)に到着です。木更津から一時間強です。
1両がホームからはみ出ているのが解りますか?
「下郡」〜「上総亀山」の間は前2両分のホーム長しかありません(久留里を除く)
3両と4両編成の列車は前2両しかドアが開きませんのでご注意を。
ここから歩いて10分くらいで小櫃川をせき止めてできた「亀山湖」があります。
釣りやハイキングには良いようです。ハイカーの姿もありました。
この日の「木更津」発7時24分発の2番列車には20人位の乗客がここまで来ましたが、
この折り返し列車には先程車内で見た10数名がそのまま乗り込んできました。
そう、みなさん『乗り鉄』さんだったんですねえ。
とは言っても次の上り列車は5時間半後の14時28まで有りませんから無理も無いですね。
ここで久留里線を走る車両を紹介します。
ここではJR東日本のE-キハ130型100番台のみが運用されています。
2012年製造開始の新制車です。
動力はコマツ製の450馬力のディーゼルエンジンを搭載していますが
ここでは調整して290馬力に落として使われています。
両端に運転席があり、1両単位で増解結しています。
室内はロングシートで駅停車時は乗客がボタンを押してドア開閉をしますが
発車時は全ドアが閉まります。
ワンマン運転用に乗務員室の上には料金表示機がついています。
冷暖房完備ですがトイレはありません。
カラーリングはローカル線を走るにはやや派手かなと思いますがいかがでしょう。
首都圏のJR線で1日フリーパスのお得な「休日おでかけパス」で
のどかな非電化路線を楽しんでみてははいかがでしょうか。
ではまた。久保でした。