東京平版のBLOG

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めくるめく装丁の世界

まだまだ寒い日が続きますが、
最近は随分日がのび、春の訪れを感じますね。
みなさまお元気でしょうか?
春が待ち遠しい東京平版 D-Room 中根です。

本日は4年に1度しかない閏年ですね。
地球は、厳密には365.25日で1周するので、
そのままにしておくと、どんどん季節がずれていってしまい
作物の収穫の時期などが分からなくなってしまうので
そのズレを埋めるために、4年に1回1年を366日にしているとのことです。
お恥ずかしいのですが今まで具体的な理由を知らなかったので、
1つ賢くなりました 笑

ところで昨日、トッパン小石川ビルの印刷博物館で開催されていた
「World book design 2014-15 世界のブックデザイン展」
に滑り込みで行って参りました。

トッパン小石川ビルといえば
約4年前、新入社員として東京平版に入社した時
新入社員研修をしに訪れたぶりで、
駅からトッパン小石川ビルへ向かう道を歩きながら
当時のことを思い出したりして感慨深い気持ちになりました。

世界のブックデザイン展は、
「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書とともに、
日本、ドイツ、スイス、オランダ、オーストリア、カナダ、中国、デンマークの
8か国で行われたコンクールの入選図書 約200点が集められ、
実際手にとり閲覧することができます。

その中でも私が、これは素敵…!
と思わずうなってしまった本をご紹介させていただきますね。

①「Het Diner(冷たい晩餐)」
Herman Koch 著
オランダの最もすばらしい本2014 入選

いい画像が見つけられなかったので、私のメモでご説明しますね。

鮮やかなアクアマリンの表紙に、
センターに、UVニスでテカテカした真っ赤なロブスターが鎮座しており
色彩のコントラストで目がさめます。

表紙のシンプルで大胆なグラフィックとは裏腹に
表表紙と裏表紙だけハードカバーのような紙が
別に貼ってある作りになっている凝った作りになっています。
背表紙にはタイトルなどは書かれておらず、
小口(綴じてある紙の断面のところ)が赤く色づけされており、
そこに白抜きで書いてあります。
版型も長方形で、シュッとしており本当にかっこいいです。

オランダのデザインは、
色使いが楽しいイメージがあったのですが、
まさに私のイメージしてるオランダのグラフィックデザインで
一目みて素敵だと思いました。

②「Birds of Paradise -Costume as Cinematie-」
(邦題:天国の鳥たち 豪華な映画衣装)

スイスの最もすばらしい本2014 入選

この本は1900年~60年の豪華絢爛な映画衣装を紹介している本です
黒い用紙に銀の特色で印刷されていて
更にその上から衣装の部分を引き立てる様に
パステルカラーで無造作に彩色されているのですが
この手法が、当時のアンダーグラウンドな銀幕映画の、
グラマラスで陰鬱なムードを表現するのに
非常にマッチしていており素晴らしいですね。
この展覧会のなかで個人的にいちばん気に入ってしまった本です。

③「博物図譜とデジタルアーカイブ」(特装版)
第49回造本装幀コンクール 文化科学大臣賞
武蔵野美術大学 美術館・図書館
武蔵野美術大学総計研究センター 発行


この本は18~19世紀にかけての博物図譜を紹介した展覧会の冊子を
合紙した本です。
作品の解説にも

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大型本に多い敷居の高さがなく、
まるでプライベートなノートをめくっているような親近感と不思議な軽さを感じる。
珍しい方法だが高い製本技術で支えられた極めて堅牢な製本である

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と書いてあった通り、
学者さんの観察ノートを何冊かまとめた様な造りになっていて
こんなに分厚いのに図鑑らしいアカデミックな雰囲気を
いい意味で感じさせません。

また、この本はアプリで閲覧することができます
https://itunes.apple.com/jp/app/mau-m-l-bo-wu-tu-pu/id545593250

こんなに貴重な資料を、無料で公開してくれるなんて素晴らしいですね。

以上が私のベスト3です。
もちろんこの他にもたくさん素敵な本がありました。
デザイナーさん達が本気でつくった作品って見ているとときめきます。
装丁やデザインっておもしろいなと改めて思いました。
もう今年は終わってしまいましたが
もしご興味を持たれた方は、来年ぜひ行ってみてくださいね!

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