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『平台校正』、まだまだ現役です!

最近、ホームページを見ていただいたお客様の中から、平台校正に関するお問い合わせを多く頂いております。

印刷物を作る工程の中で、色校正という作業があります。言うなれば、試作品での確認作業といったところになります。ただ、最近ではこの色校正がどんどん簡素化され、デジタルプルーファーでの簡易校正などが主流となっています。ついこの前までは、色校正はもう無くなるとまで言われていました。

ところが、最近になって平台校正見直されてきたように思えます。
やっぱり、本紙での出来上がりを確認する事の大切さを再認識してきているのかもしれませんね。当社でもパンフレットなど特殊な紙を使った仕事をしていますと、必ずと言っていい程、本紙での校正刷りを行っています。

以前、ブログも書きましたが特殊な紙を使った印刷物では、画像の再現性を高めるために、その紙の特性ににあわせて調子をいじってあげなければなりません。そのため簡易校正では本紙に刷った時と調子が違ってしまうのです。
まだまだ平台校正は欠かせない存在なのです。

今回はこの平台校正のご紹介をさせていただきます。

印刷業界の方でも、平台校正機をご覧になった事がない方もいらっしゃると思います。
まず、印刷機と校正機の一番の違いは、印刷機は固定された場所で動くローラーの中を紙が通りインキが転写されていくのに対し、校正機は固定された紙の上をローラーが動いていく事でインキが転写されていきます。どちらかというと版画を刷るのに近いイメージですね。

平台校正機で印刷されていく様子を動画でアップしてみました。

ご覧いただいた動画では、紙の上を、スミ→シアン→マゼンタ→イエローの順で、インキの付いたローラーが動き絵柄が転写されていきます。

そして、校正刷りはすべてオペレーターによって濃度計で測色されます。
平台校正刷りこそ、標準印刷物としての濃度管理が大切であると考えます。
東京平版ではジャパンカラーの濃度に準拠するよう濃度管理を行っています。(詳しくはホームページをご覧ください)

近代化されていく印刷機に対し、校正機はもう一般には製造されていないため、オペレーターの技術に出来上がりの善し悪しがかかってきます。印刷工程に残されている数少ない職人的領域です。

これからも東京平版では、より良い印刷物を作り上げるためにデジタル化された近代的技術を取り入れていくと共に、まだまだ必要である職人的技術の継承と向上を大切に養っていきたいと考えます。

どうですか?
校正刷りも東京平版におまかせ下さいませんか?(佐々木)

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